ネットワークはなぜつながるのか ― 知っておきたいTCP/IP、LAN、ADSLの基礎知識戸根 勤
日経BP社 刊
発売日 2002-11-11
ネットワークはなぜつながるのか? この問いに対して専門の技術者は、それぞれの専門に応じた答えを言うだろう。通常のインターネットワーキングの技術者ならばプロトコルのしくみを述べるだろうし、伝送技術の専門家は信号方式について述べるだろう。光ファイバーの技術者ならばモードについて語るかも知れない。そのすべてに精通している技術者はなかなかいない。
本書はこの部分に焦点をあて、初心者向けにネットワークのテクノロジーをわかりやすく解説した入門書だ。ユーザーレベルの読者でも理解できるように、Webブラウザをスタートとして、TCP/IPを介してLANアダプタから信号が送出され、ハブ・スイッチやルータを通してISPへ至り、光ファイバーのバックボーンを通ってサーバに到着するとういう経路を詳しく追って解説している。その過程でユーザーが入力したURLからHTTPメッセージを発行するしくみや、DNSのしくみ、TCP/IPルーティング、ツイストペアケーブル内での信号伝送の構造、ADSLのしくみ、そして光ファイバー伝送や、サーバー防御のシステムであるファイアウォールの動作までも取り扱っている。
初心者向けであり、通信のやりとりを主題にすえているため、読み物として最初から順番に読んでいくことができるのが魅力である。ソフトウェアの実装から通信路の物理的な特性に関わる部分(ツイストペアがより線で構成されている理由やファイバー内の光の伝送形態など)まで幅広く述べられているので、ネットワークにある程度精通している人でも知らない部分はきっとあるだろう。
ネットワーキングについて解説した書籍は多々あるが、アプリケーション層から物理層に至るまでの基礎知識をカバーしている書籍はなかなかない。その点、本書はユーザー端末から通信の経路をたどっていくアプローチにより、うまく一連の解説をこなしている。ネットワーク技術に興味のある人はぜひ読んでみて欲しい。(斎藤牧人)
今まで何気なく使っていたインターネットの仕組みが分かる 2006-12-19
ブラウザでURLを入力してからWebページが表示されるまでを通してネットワークの仕組みを解説しています。プロトコルやLAN機器の説明にとどまらず、Socketライブラリがリゾルバを呼び出してDNSに問い合わせするところや、OS内部のTCP/IP通信ソフトの仕組み、ADSLモデムから電話局を経てプロバイダにデータが届くまでの仕組み、インターネットがどのようにして互いに繋がっているのか等も書いてあり興味深く読めました。Webサーバの負荷を分散させるキャッシュサーバの仕組みやコンテンツ配信サービス、それ以外のプロキシの仕組みなども分かりやすく説明されています。
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